さきほどの文章は、僕の正直な心の声なのです。
誰しもが考え込むテーマだと思いますが、
誰も口にしたがらないので僕が代わりに声に出しました。
なぜ考えないのです?
なぜ声に出さないのです?
おもしろくないから?
考えても仕方ないから?
それだけなのです?
僕にはあまりそうは思えません。
心のどこかで「敬遠」していませんか?
それに触れたら泥沼にはまってしまうから。
僕は人の心の壊し方を知っています。
僕自身、無意識の内に習得していたようなのですが、最近特にその恐るべき力を実感するようになってきました。
ま、教えませんがね!(ドヤッ)
これは「禁断の黒魔術」として、
誰かを救う時にしか使わないことにします。
さて!
今回でついに「49記事目」です!
(やったねっ!)
記念すべき「50記事目」も書く内容はすでに決まっています。
僕の描いたロードマップが遂に完成するのです!\(^o^)/
これまでロードマップを描くことは幾度とありましたが、
完成したことは一度もなかったのに…
我ながら自分の熱量に
惚れ惚れしちゃうわ…♪ƪ(˘⌣˘)ʃ
今回のテーマは「森田療法」
その名をご存じない人の方が多いと思いますので、
今回はその知識について「イチ」からお話ししていきたいと思います。
●森田療法って?
「森田療法」というのは、
日本で唯一、日本人によって考案された精神療法です。
東京慈恵会医科大学の初代精神科教授であった
森田正馬 (もりたまさたけ) (1874-1938) が
自らの経験をもとに独自に生み出しました。
(以下、敬称略)
森田は幼少期から病弱で
時にパニック発作や心臓神経症にひどく悩まされてきました。
心の病の治療法は主に2種類あります。
「薬物療法」と「精神療法」です。
薬物療法ってなぁに?
「薬物療法」というのは、
文字通り薬を服用することで不足しているホルモンなどを摂取し、不安や恐怖を和らげる治療法のことです。
僕の場合は毎日これだけのお薬を飲んでいます。
「イフェクサーSRカプセル75mg」×3錠
「ジアゼパム錠2『トーワ』2mg」×1錠
「トリアゾラム錠0.25mg『日医工』」×1錠
「フルニトラゼパム錠1mg『アメル』」×1錠
ここで誤解していただきたくないのですが、
こうしたお薬や精神科のお話をすると、
「かわいそう…」と感じる人と、
「同情引きやがって…」と苛立ちを感じる人がいます。
僕が見てきた中には、
確かに精神疾患やお薬を公開することによって
周りの注意を引こうとする人もいました。
そうした方々は、
同情でも注意でも怒りでも
そうして「人に見てもらえないと」生きていけなくなってしまっているのではないかと僕は感じています。
人はあっさり死ぬのです。
人との繋がりがすべて断たれてしまうと。
なぜなら、これまでにもお話ししてきたように
「人は社会的な生き物」だからです。
そのため、アドラーの言葉を借りると、
周りの注意を引くために、
心の病やお薬を利用している
という目的論的な考え方もできます。
そのため、それをその人自身が認めない限り
ずっと心の病につきまとわれることになります。
僕がお薬や症状などをありのままに公開するのは、
同情を引くためでも
人との繋がりを確認するためでもありません。
もちろん、
薬の大きさや量などでマウントを取るつもりもありません。
そもそもそんなものでマウント取れるとも思いませんが…
僕がありのままを公開する理由。
それは、
同じように苦しんでいる方々に寄り添うためです。
僕がこうしてありのままに公開していき、
僕自身が元気になって、
社会的にも一目置かれるような人間に成れたら、
「あの人についていこう」
そう思ってもらえませんか?
僕は社会的弱者たちにとっての
「道しるべ」となりたいのです。
だからこの「灯火の輪」を師匠と共に築き上げました。
・・・
お話が逸れてしまいました…。
「薬物療法」では、
特に次のようなホルモン物質の分泌を助けるお薬を飲みます。
心の病に関するホルモン3つ!
【ノルアドレナリン】
緊張、不安に対処するホルモン
過剰に分泌されるとイライラしたり、パニック状態になったりする。
不足すると無気力状態になる。
【ドーパミン】
喜びや快楽、意欲、やる気などを引き出すホルモン
過剰に分泌されると過食やアルコール依存症、ギャンブル依存症などを引き起こす。
不足すると無関心になったり、運動機能が低下したりする。
【セロトニン】
ノルアドレナリンとドーパミンが過剰に分泌され過ぎないように調節するホルモン
不足すると平常心が保てなくなる。
人は通常であれば主にこれら3つのホルモンが正常にバランスよく分泌されて、ストレスや不安に打ち勝つだけの抵抗力を引き出すことができます。
自律神経系で重要な役割を担っている
「ノルアドレナリン」
「ノルアドレナリン」と「アドレナリン」の物質的な違いはほとんどないようなのですが、作用する部位やその経路に違いがあるようです。
ノルアドレナリンが自律神経系に働くのに対し
アドレナリンは末梢神経系に働きます。
「自律神経」ってそもそもなぁに?
僕もこれまでよくわかっていませんでした。(笑)
「自律神経」は、
内臓の働きなどを調整する器官のことです。
そして、
緊張や興奮をコントロールする「交感神経」
リラックスをコントロールする「副交感神経」
これらを司っているのが「自律神経系」ということになります。
そのため、
この自律神経のホルモンバランスを崩すと、
ストレスに抵抗できなかったり、
過剰に不安状態が続いたり、
イライラが止まらなくなったりするのです。
そのため、
このホルモンバランスを常に正常に保っておかないといけません。
しかし、
「精神的ストレス」や「肉体的疲労」などで
このホルモンバランスは誰しもすぐに崩れてしまいます。
崩れること自体はまだ正常で、
通常であればそこから回復しますし、
ストレスをまったく感じなければそれはそれで問題です。
子どもであっても
転んでしまったらすぐに起き上がれますよね?
心の病は、
「転んでしまって、自分の力だけでは起き上がれなくなってしまった状態」です。
ずっと「痛い、痛い…」とうずくまって動けないのです。
その子どもに対して、
「甘え!」「努力が足りない!」
「根性無し!」
このような言葉をあなたは吐きつけられるのでしょうか。
そんな時代錯誤な考えは
もう辞めにしませんか?
認知行動療法ってなぁに?
現在の精神科、クリニックでは、
西洋の治療法をもとにした
「認知行動療法」が主体となっており、
さきほどの「薬物療法」と普通は併せて行っていきます。
そもそも心の病に触れたことがない、
精神科にはご縁がない方々にとっては
「認知行動療法」という名も
よくわからないと思います。
「認知行動療法」というのは、
簡単にご説明すると、
不安や恐怖の原因を探り出し、
それをコントロールすることで対処していく精神療法のことです。
僕がこれまでテーマとして取り上げてきた
「アドラー心理学」や「ユング心理学」
こうしたものも自身の心の奥底に潜んだ「闇」を照らし出し、それと向き合い、対処していくことで心の病を治療していく方法として知られています。
具体的にはどのようなことをするのか。
「カウンセリング療法」
「対人関係療法」
「日記療法」「睡眠療法」
「瞑想・マインドフルネス療法」
「精神分析療法」
「○○療法」と名のつくものだけでも無数にあります。
もはや、
「療法」と付ければ何でもそれっぽくなる説。(笑)
精神科やクリニックで施術されるのは、
ほとんどが「カウンセリング療法」だと思います。
初診であれば「1か月前」
通院はどこも「事前予約制」が基本だと思います。
ほんとに僕はまだ初診の予約電話をしたときのことを忘れられませんよ…
パニック状態で「今すぐにでもなんとかしたい」のに
「1か月後でぇ~す」
その時は少し「手」が出そうになりました…
(注: セリフはイメージです)
カウンセリング療法でどのようなことを聞かれるのかというと、
「最近はどうですか?」
「体重は?」
「眠れてますか?」
「ご飯はどう?」
「仕事は上手くいってますか?」
こんなことを聞かれて終わりです。
もっとしっかり聞いてくれよぉおおお…!
頼むからぁあああ…!
僕はいつもそう思います。(笑)
ぶっちゃけこれは
「通院している」という「事実」が大切なような気がしてきました。
通院しないと「お薬」がもらえない。
お薬がなければ眠れないし、
ご飯も食べられない。
そうなると生活がやはり破綻してきます。
そのため、
正直僕は精神科やクリニックでのカウンセリング療法に関しては少し懐疑的な姿勢でいます。
それならば、
「親友」とか「恋人」とか「家族」とか
今ならネットでも親身に話を聞いてくれる人もいます。
え…?
だれもいないって・・・?
…ったく、しょうがないなぁ。
そんなに話を聞いてほしいのなら、
この「僕」が聞いてあげようじゃないか!
(えっへん!)
森田療法について教えてよ!!!
現在の主流である「西洋」から流入してきた治療法と「薬物療法」を掛け合わせた治療法。
森田自身もそれを実践してきましたが、
あまり望んでいたような効果は得られませんでした。
そこで森田は、
「あ、自分で治療法つくればいいんじゃね?」
そう言葉にしたそうです。
(知らんけど)
そこで編み出されたのが、
この「森田療法」
これを一言で説明すると、
「かくあるべき」を捨て、
「あるがままに」を貫くということ。
「西洋」の精神療法というのは、
不安や恐怖の原因を追究するところから始まります。
しかし、
「森田療法」では、
その不安や恐怖も自分の一部だと
「ありのままに」受け入れるところから始まります。
人は不安や恐怖を感じると
どうしても「どうしよう…」とその原因をつきとめ、対処しようとします。
しかし、時に、その原因が自分ですらわからず、
心を病んでしまうことがあります。
ここで誰かにその「闇」の部分を打ち明け、
原因を特定することができれば少しは心の病の実態は見えてくるでしょう。
ただ、
人は「~すべき」という思考になると
それが達成できないことでさらに心の闇を深くしてしまいます。
「なんとかしたい」
その感情が募れば募るほど
人は焦り、また不安を感じるのです。
この「負のスパイラル」のことを
森田療法では「囚われ (とらわれ) の規制」と呼びます。
そのため、
「不安」「恐怖」をそのまま受け入れ、
あえてそれに対処しようとしないところに重きを置くのです。
「今のあなたのまま」でいいのです。
あなたは間違ってなんかいませんよ?
でもそんなこと言ったって…
仕事とかさぁ…
人間関係とかあるじゃん…
そうですよね。
なんとなく問題の原因はわかっているのですよね。
それをなんとかしたいですよね。
それでは、その感情を受け入れたあと、
森田療法ではどのようにして治療を続けていくのでしょうか。
「気分本位」から「目的本位」へ
森田療法では、
さきほどの「囚われ」の状態を
「気分本位」の生活をしていると指摘しています。
「本位」というのはそのひとが生活するうえでの優先順位のようなものです。
感情を重要視して、「不安」を感じ、
それによって行動することにブレーキをかけているのだと。
「怖い」
「不安」
「できなかったら…」
「怒られるのでは…」
「もう無理だよ…」
そうして仕事や人間関係、家事洗濯などの生活にさえ支障が出てしまうことってありませんか?
そうではなく、
まずは「行動」することで
「目的達成」を目指すことを重要視するのです。
単純な話、
今日は先生に怒られたけどちゃんと宿題出せた! (目的本位) (やったー!)
というのと、
今日は宿題出せたけど先生に怒られちゃった… (気分本位) (ずーん…)
この違いです。
その怒られてしまったという後悔、
もしくは「はあ!?」という怒り、
それはそのまま受け止めて、
「宿題を出すことができた」自分を評価してあげてください。
むしろ、もし宿題を出せなかったとしたら、
「なぜ出せなかったのだろう…」と
そこの原因を追究していくのです。
「生の欲望」が原動力となる
あなたはどのような時に「不安」を感じますか?
えぇっと…
大事な仕事の前?
ピアノの発表会?
好きな人に告白する時?
…これを書き出していて気付きましたが、
僕は毎日「不安」を感じ、
気分がどんよりしていますね…
あぁ、なるほど。
だから僕は「不安障害」と診断されたのか。(笑)
僕は2020年5月現在、
「不安障害」「適応障害」と診断されています。
人は様々な場面で不安を感じ、
その重圧に耐えられる力の大きさというのは人それぞれです。。
では、
あなたはなぜ「不安」を感じるのですか?
それは、
仕事を成功させたい!
ちゃんと最後までピアノを弾きたい!
好きな人に想いをしっかり伝えたい!
そう感じるからではありませんか?
森田療法は
その不安の裏側にある
「幸せになりたい」
「より良く生きたい」
「健康でありたい」
という願望のことを「生の欲望」と呼びます。
そして、その願望を明確化することによって、それが行動の目的となります。
目的が明確化されていれば、それが行動の原動力となります。
さらに、この「目的本位」の思考を身に付け、徐々に生活サイクルを健全化させていくというのが、この森田療法の根幹となる考え方なのです。
まずは「形」から
あなたの最大の敵は
その「囚われ」の悪循環です。
「かくあるべき」という思考が邪魔をして、
正しい行動をとることができなくなっているのです。
仕事は完璧にしなくちゃ…
テストで90点とらないと…
また仕事で失敗した…
またテストで点数取れなかった…
(※リピート)
これが「囚われ」の悪循環です。
そもそも
「仕事は完璧に為すべき」
「テストで高得点をとるべき」
これはいったい誰が決めたのですか?
あなた自身ですよね?
その「思い込み」をなんとかしようとする
「はからい」に、
あなたの生活は阻害されてしまっているのです。
不安を排除しようとする「はからい」を止め、
「あるがままに」その感情を受け入れる。
そして、
その強い感情の裏側にある「生の欲望」を明確化し、
「目的本位」の生活を築き上げる。
どうです?
少しは希望が見えてきませんか?
そのために、
まずは「囚われ」の悪循環から脱しましょう。
その「気分本位」の生活から脱却するのです。
どのようにして脱却すればよいのか。
「生活の形を整える」のです。
森田自身、
外相整えば、内相おのずから熟す
そう言葉に残しています。
行動していれば、自然と気分がついてくるのです。
それでもまだ、
「でも…」
「だって…」
「また…」
という思考はおそらく拭い切れないと思います。
問題を目の前にすると人間誰しもそう感じるものです。
僕はそれを言い訳にずっと行動しないまま、戯言ばかり並べ、挙句の果てには他人の上げ足を取ることでしか自分の承認欲求を満たせないような「餓鬼」はすこぶる嫌いですが…
それでももちろんその感情は僕にもあります。
僕も「一応」人間なので。(笑)
だ、だれですか…!
今「妖怪人間ベム」とか言った人は…!
こほんっ…
とにかく、あれこれできない理由を考えるより、
「まずは行動せいっ!」ということです。
●森田療法の応用
森田はこの精神療法を確立した当時、
神経衰弱症の患者を自宅に数十日も滞在させました。
そこで24時間生活を共にすることで、
患者は自らが「囚われ」ていたことに気付き、
無心の行動によって「囚われ」の悪循環から脱却したと言われています。
僕が以前に書いた
「依存症の怖さ: 依存気質に苦しむあなたへ」
という記事の中で、
「健全な心の持ち主と24時間生活を共にする」という荒療治をご紹介しました。
実はこれはこの森田療法をヒントに、
僕の実経験から考案したものです。
森田療法は現在ではあまり「依存症」の治療には扱われていません。
最近ではこうした依存症や心の病を持った人が入院できる病棟設備が整ってきたため、森田療法云々よりも、さっさと入院させてしまった方が手っ取り早いからでしょう。
ただ、「入院」とまではいかない「僕のような」弱い人間は、なかなか治療や完治させることに時間がかかってしまいます。
時間がかかればかかるほど「生殺し」の苦しみを味わうことにもなりかねませんし、それこそ「囚われ」の悪循環からの脱却は難しくなるでしょう。
そこで、
やはり
「健全な心の持ち主と24時間生活を共にする」
という荒療治を、
僕は少しでも「形」にしていきたい。
ネット環境が整っている今、これは実現できると思うのです。
24時間生活をともにするわけにもいかないと思いますが、
嘘偽りのない「あるがまま」の感情を24時間いつでも吐き出すことは可能だと思うのです。
「灯火の輪」の根幹となる考えを綴った
「起承転結ストーリー」
そこにも記したように、
今後僕は
辛い時にはその黒い感情をありのまま吐露でき、
お互いに救いの手を差し伸べ合えるコミュニティを創っていくつもりです。
僕が救えない人生も、
僕じゃない誰かがきっと助けてくれます。
僕が悲劇の主人公だとは思いません。
誰しもが主人公なんです。
だから、自分の人生をストーリーに見立てて、そのストーリーを思い切り楽しんでから最期を迎えてみたいとは思いませんか?
「はあ~、疲れたけど楽しかった」
僕はそんな人生ストーリーにしていきたいです。
僕は毎日不安でいっぱいですが、
それでも僕はやっぱり「生きたい」のです。