日記

midori*の日記 2020/02/22

どうもー!どもども!

midori (@tm_midori) です! ٩( ᐛ )و

今日は僕の日常について気ままに綴っていきます。
 
僕のお仕事は日々トラブルやサプライズなど、「変化のない日常」とは無縁なのです。
 
そのため、毎日何かしらの気づきや感じることが多いのです。
 
日常をこうして記録していくことで僕の人生の一日一日を足跡として忘れないように刻んでいこう、というわけです。
 
今日はとある文章に触れました。
 

●心の花を育てる

 
村上しいこさんという童話作家のとあるお話です。
 
(村上しいこさんを検索したら、地元が同じだと知りました!驚き…)
 
『うたうとは小さないのちひろいあげ』
 
(引用:村上しいこ『うたうとは小さないのちひろいあげ』)
 
僕はこのお話の一部しか読めていませんが、その中でもこのストーリーに込められたメッセージに深く共感を覚えました。
 
「それや、それそれ…!」
「ワイもこれが伝えたいんや…!」
 
声に出して本気でそう叫びました。
 
– – – 
 
このお話は高校生の主人公桃子が部員不足の「うた部」に入部し、「短歌甲子園」を目指すお話です。
 
「うた部」では日常で捉えた風景や感情などを自分なりに短歌にし、発表し合うというのです。
 
このお話の途中、「先生」が主人公に短歌を詠むにあたっての心構えを説いています。
 
❝人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける❞
紀貫之「古今和歌集仮名序」
 
「先生」はこの歌を引用し、言葉選びの重要性について語っています。
 
僕はそのとき別件のお仕事でとても急いでいたので、概要ですがこの会話をメモに残しました。
そのメモを備忘録としてここに残します。
 
 
桃子「人の心のずーっと奥に、種?根源?根幹?みたいのがあって、それが言葉になるってこと?」
 
先生「心といっても、ただ、じーっと、ぼーっと空を見ていてもダメだからな。歌に詠む素材は、自分から求めていかなければならない。そして、歌は、雑談や世間話に、語呂合わせしたものでもないからな。日々の生活の中で感じる、喜怒哀楽の、その瞬間、そのままを切り取る。そこに言葉の命がある。
 
先生「その命に、どれだけ葉を繁らせどういう花を咲かせるか、それはみんなが種である心をどう育てるかにかかっている。
 
桃子「あとで直すのはいいの?」
 
先生「いい。理由はふたつある。」
 
先生「日常の生活の中で、心が揺れた瞬間を切り取るといっても、誰かに届かないと意味がない。届くってことは、共鳴、共感し合うってことだな。そこで初めて歌として成立する。でなきゃ、独り言だ。そのためにも、どうすれば一番伝えたいことを一番効果的に伝えられるかを考えないといけない。
 
先生「前回65点だったテストが80点になった。そんなとき何を一番伝えたいか?80点とったことか?違うよな。15点アップしたことか?もちろん事実はそうなんだけど、自分が頑張ったってことだろ、一番伝えたいのは。親にテスト見せて、へえ、頑張ったねって言ってもらって、初めて思いを共有できる。」
 
先生「もうひとつの理由、せっかく話し合える場があるのだから、みんなで活かそうよって話。詠み合うだけじゃつまんない。これから先、就活なんかで、自分の何をどうアピールすれば、相手の心を揺さぶることができるか。(このうた部という場が) 役立つと思うよ
 
 
桃子は先生の言葉に対して声に出して反応することができませんでした。
 
桃子は先生のその言葉をただただ呑み込んだのです。
 
「呑み込む」という表現は、自分の一部としてその言葉を取り込むという行為のメタファーなのだと僕は感じました。
 
自分が日々の生活の中で感じたものや風景を「言葉」として誰かに伝える。
 
短歌という限られた音数の中に、自分が一番伝えたいことを一番伝わる形にしなければなりません。
 
すると、その言葉選びが非常に重要で難しいことなのだと気づきます。
 
会話では伝えきれないものを、「五七五七七」という型に当てはめることで人は改めて言葉選びと向き合うのです。
 
言葉は文字通り「言の葉」と書きます。
 
 
その葉はまだ代わり映えのないただの緑色の一切れにすぎません。
 
自分が伝えたいものにその葉をどれだけ繁らせることができるかで、より効果的に伝えられるかどうかが決まるんです。
 
言の葉、これは端的に言えばどれだけ言葉を知っているかという語彙力を指すのかもしれません。
 
 
そして葉を繁らせた想いに花を咲かせることで、「自分らしさ」を出すことができるんです。
表現力と言ってもいいかもしれません。
 
 
花は多種多様、様々な色や姿を見せます。
 
その花を見た人は何かしら感じますよね。
 
「この花、きれいだなぁ…」
とか
「こっちは自分好みではないかな」
とか。
 
それでも花は人の心に感動を与えることができるんです。
 
言の葉に乗せて相手の心に響く形となったとき、初めて「共感」が得られるんです。
 
自分が感じた「喜び」や「哀しみ」、そんなものを本気で人と共有することができるんです。
 
こうして感動を誰かと共有できたとき、その人の人生の中で最も輝く瞬間なんだと僕は思うんです。
 
家族でもいいし、恋人でもいい。
友だちでも、顔も知らない誰かでもいい。
 
「自分の想い」が「自分の言葉」で「誰かの心」を響かせられたら、きっと幸せを感じられると思うんです。
 
 
テストのお話ではありませんが、
子どもの頃、嬉しいことをお母さんに伝えて、一緒に喜んでくれたとき、なんだか心がとてもふわふわした感じになりませんでしたか?
 
灯火の輪でも同じように、嬉しいことも、哀しいことも、共有し合っていきたいなと思っています。
 
– – –
追伸:
今日知り合いととある約束をしました。
それは「絵」を描いてもらうというものです。
絵も言葉と同じく「メッセージ」を誰かに伝えることができるんです。
今は下手くそな絵だと感じていても、その道を突き進んでいけば、過去の自分も笑い話にできるようになると思うんです。
 
伝えたい想いがある限り、
もがき続けながらも必死に追い求めていけば、きっと誰かの心を響かせる花を咲かせられるようになると僕は思うのです。
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