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ども!
midori* (@tm_midori) です! ٩(ᐛ )و
コロナの勢いは留まることを知りませんね…
僕のブログ仲間の中には、本業の職場の中にも感染してしまったという方がいるそうです。
本当にコロナが身近なものになってきました…
その方の会社はそれでも通常通り業務を行っているのだそうな…
お、おそろしい…!!!
「外出は自粛してな!」
「でも、これまで通り経済は回し続けてな!」
「補償はせんけど、気合でなんとかするんやで!」
経済を回し続けることが大事なのはわかるのですが、災害と経済は分けて考えるべきだと思うのです。
もう僕は「ゆとり世代のおじさまたち」にはこりごりなのですよ。(笑)
さて!
今回はちょっと息抜きがてら、僕が大学時代に学んできたものの一部を徒然なるままに綴っていきたいと思います。
「雑記ブログ」というやつです。
●文学の世界: ミステリー界の最高峰
僕はこれまでの記事にも何度かお話ししてきたように、「英米文学」を専攻しておりました。
海外の小説を読み漁り、様々な観点からその作品の内容を深堀りしていく学問です。
その中でも僕は「ミステリー」を研究テーマに選びました。
あなたは「ミステリー」と聞けば何をイメージしますか?
名探偵コナン?
金田一少年?
古畑任三郎?
海外の作品であれば、
「アガサ・クリスティー」や「エドガー・アラン・ポー」なども最も有名どころだと思います。
特にこの「E. A. ポー」は「ミステリー界の祖」と言われています。
その小説の主人公は「オーギュスト・デュパン」。
なんとなく聞いたことがあるような名前だと思いませんか?
中には「怪盗ルパン」はこのデュパンの名に由来していると語る方もいます。
さらに、「エドガー・アラン・ポー」という名も、歴史の教科書で聞いたことがありませんか?
そう、「江戸川乱歩」はこのポーの影響を非常に強く受け、ミステリーという作品をこの日本の世に広めたと言われています。
そんなミステリーの中でも、僕が研究テーマとして取り上げたミステリー作家とは誰だと思います?
「アーサー・コナン・ドイル」です。
コナンやんけ!!!
そう、名探偵コナンが薬の力で子どもの姿に変わってしまい、博士の家で蘭姉ちゃんに追い詰められて名前を問われた際、咄嗟に目に入った「コナン・ドイル」の小説と、「江戸川乱歩」の名を組み合わせた名前が「江戸川コナン」です。
知らんかったわぁ…!!!
おそらく今の世代の子はこうした初期の頃の名探偵コナンを知っている人も少ないのかもしれませんね。
ちなみに「名探偵コナン」の中にはミステリーの名作に由来する人名などの遊び心が盛り込まれています。
コナン・ドイルのミステリー小説とはどのようなものなのでしょうか。
もう「説明する必要もない!」という方もいらっしゃるかとは思いますが、ミステリー界の中では超!有名な「あの二人」ですよね。
シャーロック・ホームズと相棒ジョン・ワトソンです。
コナン・ドイルはポーの作風を特に色濃く受け継いでおり、シャーロック・ホームズの名を全世界に轟かせ、「シャーロキアン」と呼ばれる熱狂的なファンはこの現代でも世界に大勢います。
どれだけこのシャーロック・ホームズがとてつもない名探偵かというと、有名な逸話があるのでご紹介します。
実はコナン・ドイルの本業は「医師」でした。
本業の片手間に「趣味」で読んでいたポーの作品を真似をして推理小説を書いてみたところ、本人も考えてもいなかったほどの爆発的なヒット作となってしまったのです。
ホームズの相棒であるワトソンが医師なのも、ドイルの本業が医師だからです。
ドイル自身も思いもよらないほどの人気作となってしまった「ホームズシリーズ」。
ついにドイルも辞めるに辞められなくなってしまったのです。
ちっくしょーーー!!!
なんでこんなことになっちまったんだよぉお!
そんなことを日々思いながらホームズを書いてたんですかね?(笑)
ホームズシリーズは『緋色の研究』、『四つの署名』という長編作品2作、『シャーロック・ホームズの冒険』、『シャーロック・ホームズの思い出』という短編集2作で本当は打ち切られる予定だったんです。
『思い出』の中の、「最後の事件」という作品で、ライヘンバッハの滝を舞台に、ホームズは悪の黒幕「ジェームズ・モリアーティ教授」と対峙します。
ドイルはここでホームズシリーズに幕を下ろすつもりだったのです。
しかし、このときシャーロック・ホームズの名を知らない人はこの世界にいないほどでした。
そして紛れもなく「名作」となっていたホームズシリーズの終焉を惜しむ声が、世界中からドイルのもとへ届けられたのです。
世界中から手紙が毎日届き、出版社からは破格の契約金が提示され、さすがに疲れ切っていたドイルもこれには再び重い腰を上げるしかなかったのです。
あぁ、もう…!!!
なんなんだよぉ、まったくぅ…!!!
つくづく報われない作家さんですよね。(笑)
終わらせたかった作品を終わらせてもらえないのですから。
ドイルは苦労人なのですよ。
そして、『シャーロック・ホームズの帰還』という短編集が出版され、「空き家の事件」でホームズは、実はあのライヘンバッハの滝で終わってはいなかったという無理やりすぎるほどのストーリー展開を見せるのです。
ドイルの中で、ホームズは間違いなく「あの場所」で終わっていました。
読者の誰の目から見ても、間違いなく彼はもう二度と還ってくることはありえないとわかっていました。
しかし、そこからこのような伝説的とも言える「復活」を見せたのは、どのミステリー小説をとっても「シャーロック・ホームズ」以外にありえるでしょうか。
小説やラノベ、ドラマやアニメなど、今は多種多様なフィクションの世界に誰もが触れられる世の中です。
「おもしろい」と感じる作品ももちろん多いですが、100年以上世界中で楽しまれているミステリー作品って数少ないと思うんですよ。
最近では現代版シャーロック・ホームズ、「SHERLOCK」という海外ドラマが実は世界的にヒットしているのをご存知でしょうか。
あのシャーロック・ホームズがブログを書いていたり、ニコチンパッドで悦に浸っていたり、スマホを使って事件を解決することもあるんです。
ただのパロディでしょ…
そんなのほかにもたくさんあるじゃん…
いや、原作を知っていれば、そのストーリー展開がいかにその原作を忠実に現代風に再現しているかがよくわかります。
ホームズシリーズの第1作目『緋色の研究』を『ピンク色の研究』とアレンジを加えていて、原作に忠実ながらもあくまでオリジナルの作風が成立しているんです。
しかも、そのホームズ役はなんとアベンジャーズでも有名な「ベネディクト・カンバーバッチ」、ワトソン役はホビットで知られている「マーティン・フリーマン」です。
正直これまで見てきたホームズの実写版でこれほど原作のイメージにぴったりとはまっているものは他に見たことがありません。
控えめに言って、カッコよすぎです。
ホームズの推理の合理性は見ている人に爽快感さえ感じさせてくれます。
マシンガンのように放たれた彼の言葉は、まるで鎖の連鎖のようにロジックが形成され、目の前で「見えない敵」が「見える」ように暴いていくのです。
ホームズが初めてワトソンと対面した際、原作ではワトソンの姿を目で見ただけで、
「君はアフガニスタン侵攻に軍医として参加していただろう」
と見事に的中させます。
間違いなく初対面のはずなのに、誰もワトソンについての情報をホームズに伝えていないはずなのに、身元や家族構成まで言い当ててしまうんです。
ホームズシリーズはワトソンの手記という形でストーリーが進みますが、これがホームズとの衝撃的な出会いなのです。
彼の前ではどんな「嘘」も明るみに出されてしまうのです。
次回はこのホームズの「推理」についてお話ししていきます!
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